アイスランドで露天風呂 no.
JUN/2009


冬のエアーズロックでも登ってみるかと注文を入れた途端、新型インフルエンザがオーストラリアで蔓延しだしたとの情報が入りました。

せっかく休暇も取ってあったので、どっかへ行こうと考え、最近露天風呂に行ってないことを思い出しました。そうだ世界最大級の露天風呂アイスランドの「ブルーラグーン」へ行こう・・・決定しました。
ところが、準備を始めた途端にアイスランドも新型インフルエンザが蔓延しだして、渡航注意の看板が掲げられました。でも日本だってすでに流行しているし、高齢者はどうやら罹りにくいとの話であるので行くことにしました。
白濁の大露天温泉に入り新鮮な魚介類を食べに行くことになりました。
いつものように車をパーキングに入れて空港へ、約束の時間前でしたがEチケットもカウンターに来ており、スムースに事が運んで行きます。空港にはマスクをしている人はいませんでした。荷物も成田からレイキャビックまでスルーするというので一安心です。

11:40に成田を出発、どうもロシアのどこかの山が噴火したらしく、コースを変えていつもより高く飛んで行くそうです。
このときのニュースです。
「北海道・千島列島の北方にあるサリチェフ火山が12日に噴火し、灰が上空に広がっているとして、日本航空や全日空は16日、付近を飛ぶ北米や欧州線の一部ルートを変更する措置をとった。安全運航に影響はないが、1時間以上の遅れが生じる便もあるという。」
と言うことで予定より10分遅れでコペンハーゲンに到着。

ここコペンハーゲンで入国審査があります。
MIは元気よく空港内のショップで掘り出し物を物色中。帰国時にゲットするのでしょうか。

レイキャヴィークの夏の温度は東京の冬と同じと言われていますが、レイキャヴィーク行きの空港待合室にはさまざまな格好の人がいておどろきます。ノースリーブ・タンクトップから完全防寒服まで揃っています。勿論我々は冬装備です。

ここからのアイスランド航空機内食物及びアルコール類は全て有料です。ソフトドリンクだけがフリーでした。

ルピナスが我々をウエルカム
空港からホテルまでは日本で予約しておきました「フライバス」で行きます。
うすら寒い外でしばらく待つと大型バスが到着し、バーチャーを出して乗車すると帰り(ホテルから空港)の「チケット」をくれました。BIS(乗り継ぎ場)まで行きそこで別のバスに乗り換えて「グランドホテル」まで送迎してくれます。

レイキャビックとロンドンの時差は0時間のはずが、テレビ(英国)時間とレイキャビックでは1時間違います。それはロンドン時間が6月からサマータイムになっており、1時間の時差があったのです。そのため朝食にレストランへ降りて行ったらまだ準備中でした。

Grand Hotel朝食はブッフェで、定番のものが並んでいます。しいて言えば肝油が置いてあります。アイスランドではそれをチョコで毎日一杯飲むそうです。客もまばらですが、コーヒーはおいしいですし、生水もおいしく、昔の日本の井戸水のようでした。

市内中心のビジターセンター ツアー同行者 案内バス

本日は定番の「ゴールデンサークル・クラッシックツアー」を予約してあり、9:00にホテル前にバスが迎えに来てくれます。なぜ名前が「クラッシック」なのか判らないのですが、伝統的な観光コースなのでしょう。
時間どおりに迎えに来てくれました。混載で、聞いてみますとドイツ・イタリア・その他と国際色豊かなグループとなりました。ツーリストオフィスでいったん降車して、バーチャー(予約確認書)をチケットと交換し新しいバスで出発します。

ネイシャヴェトリル

まずはレイキャッビク北30kmのネーシャヴェトリル熱地帯へ、この国は火と氷の国と言われるとおり至る所地面が熱く温泉が吹き出ているのです。地熱発電所は三菱グループが作ったものらしく、なんとなくうれしい気がします。
地下2000mに真水を送り込み熱交換した100℃の熱温水を50km離れたレイキャビークっ市内に送り込んで給湯・暖房に利用してある訳です。輸送パイプは地殻変動でも対応できるように一部が蛇腹ふうになっています。

最近、地殻変動の影響で当工場の廊下にヒビが入ったそうです。工場内の一角には五月人形が飾ってあります。

そして、次は有名な滝グルトフォスへ

グルトフォス
すごい水量 崖の上から見学 滝の下部

アイスランドに来たら、この「黄金の滝」は見なければいけないほどポピュラーなもので、氷河から流れ出る大量の水が川幅70m、段差が15m〜30mの階段状の溶岩層に猛烈な勢いで流れ落ち、大きな水煙を上げている姿はまさに圧巻です。その水煙に虹が架かり黄金色に輝くのです。水量も多く、つめたい風にのって飛沫が観光客に襲いかかります。MIは足元にホカロンを忍ばせています。

この滝の水力を利用して発電をしようと海外資本の投入計画がありましたが、シグリットという少女が反対して、この自然を守ったとそうで、その少女の銅像もあります。

熱いトマトスープ スキールタルト 咲いていた花

滝の展望台付近には気の利いたブッフェレストランが有ります。ドイツ系のガイドさんのお薦めもあり、水飛沫を見ながら、美味しいスープに有り付きます。ホットなトマトスープが冷えた身体にしみてきました。

間欠泉が吹き出るゲイシール

ゲイシール

五分一回の吹き上げですが、みんなカメラを抱えて待ちぼうけです。それこそ風の向きによっては大変なことになります。ここも無料でうれしくなります。どこかの国なら有料だと思います。

でるかな? でた!! おおー すごいー
スカゥルホルト教会

美しいスカウルフォルトの教会
よく分からないけれど、この国で最古の協会とか、地下には当時の遺構が残っています。
アイスランドでもっとも古い教会のひとつで1056年〜1796年の700年間政治・経済・宗教・文化・教育の中心地で歴史的な背景をもつ町の教会です。

現在のものは1967年に全面的
に立て替えられたものです
すばらしい
キリスト像が
描かれています
教会からの風景


アルマンナギャウ

地球の割れ目ケリズクレーター

左側は北米大陸のプレート
右側がユーラシア大陸のプレート
毎年2cm広がります。 大陸を
またにかける

世界遺産だけあって、その規模に圧倒されます。地球の割れ目が幅7kmもあり、アイスランドをほぼ南北に貫いている「ギャゥ」「地球の割れ目」が壮大な景色を作り出しています。これは、ユーラシア大陸、北米大陸のプレートが大西洋中央海嶺の延長上にあり、地球の内部から上がってきたマントル対流がその下で左右に分かれて水平に進むためできた割れ目です。このため、アイスランドの国土は東西に毎年約1cmずつ (合計2cm) 広がリ続けているのです。

またここは西暦930年に世界で最初に民主主義議会が開かれた「聖なる場所」でもあります。

レイキャヴィーク(煙たなびく湾)

1986年、東西サミットとして、レーガン/ゴルバチョフ会談がこの街で開催され、一躍世界に名をはせることになりましたが、何故ここがサミットの場として選ばれたかは、レイキャヴィークがワシントンとモスクワのちょうど中間に位置するからだといわれています。

市内一番の繁華街
ロイガヴェーグル
通り
ハルトグリーム
スキルキャ
教会内部
オイストゥヴォルール広場
ドゥムキルキャン聖堂

センターで下車して少し旧市街ロイガヴェーグル通りを見学します。石畳の緩やかな坂に、ブティック、レストランやカフェ、航空会社、デパート、書店、オフィス等が建ち並ぶ雰囲気のあるショッピング・ストリート。全長2km足らずで散策にも楽しいところ。近くにあるこの町のランドマークのハットルグリムスキルキャ教会は外部修理中で内部だけ見学できました。シンプルなもの、パイプオルガンはみごとなものです。

教会の正面には西暦1000年にアメリカ大陸を発見したレイブル・エイリクソンの銅像が立つ。世界の民主議会の母アルシングの発祥1千年を祝ってアメ リカ合衆国から寄贈されたものである。

Becpcrins Bezfyホットドック店

なかなかうまい
クリントンも食べたらしい
「Becpcrins Bezfy」店全景
ソース&オニオンが良い
港近くの
Hafnarstraeti通りの角

そして、お目当ての世界で一番?美味しいと言われている「ホットドック」を賞味します。
インフォメーションで「ベリーフェーモスなホットドッグ屋」を聞くとすぐに教えてくれました。
何人かが並んでいますが、すぐに自分の番です。ドック2とコーラ2です。
キッチン内には得意げにクリントン元米国大統領がここを訪れた写真が飾ってあります。

パンの外側はぱりっとしていて、オニオンもGOOD、洋からしも独特で大目。さて口に入れてみると確かに美味、これが世界一の味なのか判りませんが美味しいものであることは確かだし、地元民も次から次へと買って食べていきます。

いよいよ大露天風呂です。

ブルーラグーン

朝、9:00には玄関前に大型バスが到着、アイスランドソルージョンのオフィスで別の小さいバスに乗り換えて、ブルーラグーンへ行きます。

これも混載でまたまた国際色豊かなこと、30分ほどでラグーンエリアに到着、フロントで入場料3200ISK をカード支払い、バスタオルもレンタルします(濡れたバスタオルをホテルで洗濯なんていやだから)。
腕にタグベルトをすればそれですべての支払いができます。シャワーを浴びて水着に着替えて入場です。
カメラと小さいタオルをビニールの袋に入れて場内に持ち込みました。岩場の上に置いておけば問題は有りませんでした。
外気温は10℃の気温ですが、けっこう寒さを感じます。多くの人が首を出して入浴を楽しんでいますが、確かにこんな大きな露天ぶろを見たことは有りません。深さはおおむね1.4mで5,000uの大きさです。新穂高温泉 水明館佳留萱山荘の露天風呂は250畳(412u)ですから12倍の大きさです。実際はもっと大きく感じますが・・・・。このエキスを塗るとパックになるとか、効果はどうでしょうか。肌の弱い人は避けた方が良いようです。私は頭から顔じゅう塗りたくりましたが問題は有りませんでした。久しぶりの露天ぶろを満喫できます。また、塩分が濃いので「死海」とは行きませんが、簡単に温泉にからだが浮きます。

各国から大勢の観光客が集まり裸の付き合いをすれば、この地上から戦争はなくなるかも知れません、どの顔も笑顔いっぱいです。こちらも思わずほほ笑んでいるのです。寒くなったらサウナで暖まり再び再挑戦、場所によって温度が微妙に違います、当然足元はぬるく、上部は暖かいのです。

入り口 ロッカー説明 こんな感じで楽しむ 露天風呂全景

シャワーをでてから巨大露天風呂をみながら(向こうからは何も見えません)ラウンジで昼食をいただき、迎えのバスを待ちますが、一時間のずれがありましたが、十分に楽しめる温泉でした。

ブルーラグーンから一度ホテルへ戻ってタクシーでクリングラン・ショッピングモールへ、アイスランド最大のショッピング・センター。3階建てのショップ。1階は食料品中心、2・3階はウール・ショップ、ヨーロッパ製品のブティック、毛皮店、時計貴金属店、民芸品店、書店など興味深い店がずらりと揃っています。

まずは息子に頼まれたアイスランドのサッカーナショナルチームのユニフォームをゲット、美味しいコーヒーを飲んでから、タクシーで空港近くのHertzで車をチェックアウト。

インターネットでは19時まで営業と有りますが、18時過ぎに行ったら既にドアーはロックされています。事務所内に人影が見えたのでバーチャーを見せたらすぐに車の手配をしてくれました。保険だけは全てに加入し、右側通行に注意して出発です。

Saegreifinn Resturant
店構え ここから選ぶ 店の中・トタン造り 出来上がった料理

そのまま車で波止場にあるフッシャーマンのレストラン「SAEGREIFNN」で食事することにします。冷蔵ショーケース内から串刺しの商品を選び、レジで精算して、しばしテーブルで待ちます。しばらくするとやってきました熱々のバーベキュー串焼き料理が、これが新鮮なネタですばらしくおいしい。焼き加減・塩加減も良く、レモンを絞ってぱくつくと海の香りが鼻に抜け、食欲をかき乱します。
アイスランドのシーフードを満喫、河豚、サーモン、車えび、ポテトの串刺しを食べて大満足な一日でした。

 
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