NOV/2007 ハロン湾

癒しのラオスとハロン湾


ビルマ(ミャンマー)への旅行を考えていたところ、現地で大勢の僧侶たちのデモが始りました。残念ながら彼らは軍部に鎮圧されてしまいました。飛行機の予約をしてありましたが、ホテルの宿泊が難しい状況になり、このビルマ旅行を断念しました。
その代わりに、ベトナム・ハノイ経由で、お隣の「癒しの国ラオス」に行くことにしました。雨季が終わり、乾季に入って、気温も下がり凌ぎやすくなったのではと考えました

いつもの成田空港パーキングへ駐車して、誕生日のプレゼントをゲット、空港へ送ってもらいます。
早すぎたと思いましたが、込んでいてチェックインに時間を費やし、さらに手荷物検査が厳重になった関係で、出国にも結構時間がかかりました。
ハノイ直行便VN955は満席状態でした。最近のベトナムと日本の経済交流を反映するように、日本人でほとんどを席を埋め尽くしていました。運賃は安いのですが、この航空会社の座席は本当に狭いのです・・・。

ベトナムへの入国はスムースで形だけのものでした。
ガイドさんはベトナム系のソンさん。
ベトナムの面積は日本の九州を削った大きさだとか、54の民族と言葉が有り、65%が農業。フランスは大麻がほしくてこの国を植民地化し、アメリカは近海の油田がほしくて先の戦争を引き起こした理由のひとつだそうです。共産党独裁の国ですから、党員でなければ出世はおぼつかないようです。

ハノイをバスで出発、途中で国際赤十字が肩入れをしているベトナム戦争時の米軍枯れ葉剤の被害者を救済するための施設で休憩します。ここでは彼らが作った陶器、刺繍の絵画、洋服等が売られていました。

ホテル全景と売店


昼食は中国料理店によっておいしく頂きましたが、食べ方は茶碗にご飯を入れ、おかずを何種類かそれに交ぜて食べるのです。また、生水、生野菜は絶対に食べてはいけないとガイドさんから再三忠告がありました。ホテル(HALONG SPRING HOTEL)はオーシャンビューで快適な新しいホテルでした。MIは売店に気に入ったベルトを見つけさっそく値段交渉です。



ハロン湾の日の出
翌日の朝食はブッフェです。早速「フォー」を食べて見ます。さわやかな香草の香りがスープを引き立て、茹でたてのフォーを楽しめます。
顧客はほとんどがアシア人で、例のごとくにぎやかな朝食風景になりました。中にはブッフェから菓子パンをビニール袋に詰め込んでいるのを咎められるシーンもあり、ローカル色豊かな空気が流れています。



食後湾岸の海岸を散策します。この日の天気も良さそうで、ハロン湾クルーズに期待がかかります。土産屋さんも開店準備に忙しいのです。
しかし、サービス業の人達に笑顔が有りません。ホテル、レストラン、スーパーの店員どこでもすまし顔で仕事をしています。特に飛行機の客室乗務員は苦虫をかんだ様相でした。理由は彼らが国家公務員だからだそうです。
海岸通りに小さなスーパーがあり、寄ってみました。ここでは土産物売店の半値以下でなんでも買えます。一度ホテルに戻ってから、海のクルーズに出掛けます。


ハロン湾クルーズ

ハロン湾クルーズの港は船と人でごった返しています。さすがベトナム一の観光名所だけあって、すごい混雑ぶりです。でも船が走りだすとのどかな景色が広がります。波静かな青い波間を船はゆっくりと進んで行きます。

≪1994年 世界遺産認定(自然遺産)≫
ハノイから約150km。大小数千もの奇岩・奇峰が静かに海面に姿を映すハロン湾。1994年に世界遺産に登録され、伝説の湾「ハロン(降龍)」は世界の景勝地となりました。その神秘的な美しさは、よく「海の桂林」にたとえられ、まさに1枚の水墨画を見ているようです。
途中船で水上生活者のイカダに立ち寄りますが、生けすにカニや魚が泳いでおり、注文すると船で調理してくれます。鱶1っぴきで30ドル、刺し身と、焼き魚、ふかひれスープをつくっってくれるそうです

船の中ではおいしいシーフードが出てきます。車えびの蒸しもの、茹でワタリガニ(ハナカニ)、茹でシャコ、蛸の空揚げ、青菜の炒めもの、蛤の酒蒸し、どれもが新鮮で、香りと味がよく素材の美味しさが引き立ちます
船内レストラン 茹でハナガ二 新鮮ででかいシャコ 蛸のフライ

途中で世界遺産の洞窟見学、思ったよりも大きな鍾乳洞でライトアップされていました。このライティングは、日本の援助で作られた物らしく幻想的な感じを出しています。
夕刻になると観光船が一斉に港へ向かうのです。一旦ホテルに戻り、夕食前に、水中人形劇なる物を見学、ベトナムの舞踏なる物も見学、施設が台湾系の企業のため、挨拶その他はすべて中国語で行います。もっとも客席はアシア系の人ばかりでした。

陶器のバッチャ村

陶器の村バッチャ村へ寄ります。古い街道両脇がすべて陶器の関連施設です。MIは忙しく店員さんと掘り出し物を捜し回っています。

買い物後一路ハノイへ向かいます。再度赤十字が運営している枯れ葉剤の被害者が作業をしている会館へ寄って行きます。
そして一時間ほどでハノイの市街地に入ります。恐ろしいほどの、神風バイクと車の狂騒曲が始まっているのです。旧市街の池のほとりから、市場へ探索にいきます。もうMIは目を見開いて忙しくなるのです。そして、ハノイ飛行場からラオスへプロペラ機で向かいます。